<2024年7月のひとりごと>

 最近、昭和の練習という聞きなれない言葉を聞く機会がよくある。

この間もある強豪大学の女子監督が


「合宿である大学が400mのインターバルを30本の昭和の練習をやってましたよ」

と笑いながら話していた。


その裏にはもう古くて根性が伴うだけの練習という皮肉があるように感じた。
では平成や令和の練習ってどんな練習だろうか、と思ったが敢えて聞かなかった。


 実業団女子のトップ選手が5000mを8本やったとか2kmを10本やったとか話題になっているが、
このメニューも昭和の練習かもしれない。

大阪の女子高で毎年都大路に出場して優勝経験もあるチームの練習メニューはユニークなものである。

それは12000mのペース走しかやらないというものだ。
それも最初4分10秒くらいのペースで10000mを走り残りの2000mを3分50秒くらいまで
ビルドアップするというもの。

これ以外の練習をやったことがないというのだ。


元々3000mを9分30秒くらいの素質のある中学生が入ってくるのでそんな練習でも全国レベルで
戦える選手に育っているのかも知れない。


 私は昭和、平成、令和と長距離選手の指導に携わってきたが、経験から一番効果のあるマラソンの練習メニューは、
距離走とロングインターバルのセットメニューだと確信している。

5000mを8本やるより40k走をやった翌日に5Kを2本やった方が効果大である。

ただ、いまだにこの練習を理解できていない選手も多い。


30K走や40k走の距離走は80%程度の速度で充分スタミナが養成されることが検証されている。
距離走を余裕のペースで走り終え、翌日のインターバル練習につなげるべきである。

 筋肉繊維には速筋と遅筋がある。遅筋は余裕あるペースで長距離を走って向上する。

速筋はスピード練習で鍛えられる。
そういう意味でもセット練習こそ理想の練習である。

大阪の強豪女子高校が行っている練習は一見単純に見えるが、ふたつの筋肉繊維を1回の練習で
同時に鍛えることが可能で実は理想の練習メニューかも知れない。

以上

 

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